光の中へ出ていこう

自分が関心を持ったことの記録

『空港』

今日は、10年くらい前に影響を受けた本をご紹介。


 

 

 

どこにでもある場所とどこにもいない私

どこにでもある場所とどこにもいない私

 

 

 

 

 
この本の一番最後の短編「空港」を読んで、僕は人生が変わったと思ってる。

 

風俗で働く「ユイ」が、お客として知り合った「サイトウ」と空港で待ち合わせをしている。
 
「ユイ」は、ふとしたことから、義肢装具士になりたいと思う。
 
無理だと思う理由は、わたしが高卒で、すでに三十三歳になろうとしていて、離婚歴があって、しかも四歳の子どもがいて、風俗で働いている、そういうことだ。
 
そんな「ユイ」に「サイトウ」が言う。
 
熊本に行ってまず学校とそのまわりを見てみようと言った。
 
僕はこの一文に出会って、実家を出て遠い関西の学校を見学しに行った。
 
周りをぶらぶらして、フェンス越しに校舎とか学生を見て、帰ってきた。
 
 
 
一泊でもいい。日帰りでもいい。何もしなくても、見るだけで帰ってきてもいい。
 
交通費が無駄になったとか、別の場所が良かったとか、あとで自分を責めてもいい。
 
行って帰ってきただけだけでも、意味はある。
 
実際に現地へ行って、そこの空気を吸うだけで、確実に自分の中で変化が起きる。
 
表立った影響はすぐには出てこないかも知れない。
それでいい。
自分の中で起きた変化は頭の中にしっかり残る。
 
芽がでるまでに時間がかかってもいい。
 
空気を吸おう。
 
そうすれば、今よりも少しだけ楽になれる。
 
僕はそうやって外に出て、今までとは違う場所で、良くも悪くもいろんな影響を受けまくって今に至る。
 
この本のあとがきにこう書かれている。
 
この短編集には、それぞれの登場人物固有の希望を書き込みたかった。社会的な希望ではない。他人と共有することのできない固有の希望だ。
 
何かやりたくて、でもそれは無理だと自分で思っている人がいたら、この本を読んでみてほしい。
 
 
難しいことは、あとで考えればいい。
 
まずは、気になるところへ出かけてみよう。
 
 
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